にんげんはかんがえる葭である

よしもとみおりのブログ

インディペンデントを堪能する(鳥公園の頭の中展2について)

「ここはわたしの居場所じゃない」とよく過敏に感じてしまったとき、わたしはイベントやライブや演劇や映画を見に行くのをやめる。今日は雑誌を買うのを辞めた。 そう感じるのは些細なことで、大昔ちょっといじわるされたぐらいの人が、むこうもきっとわたし…

【 東京駆ける三公演 】と【WSオーディション】のお知らせ

少女都市は2019年春・夏シーズンに、半年間に3作品を上演する、【 東京駆ける三公演 】をおこないます。第一弾は『永浜』 舞台は琵琶湖のほとりの高級老人ホーム。慰問に訪れた貧乏劇団は、一人の老婆が築き上げた莫大な遺産を巡る二人の孫娘の争いに巻き込…

2018年テレビ・ラジオ・雑誌 出演まとめ

順番はおいおい並べ替えます。 2018年はありがたい年でした。 ・・・ 日本テレビ 福バカドラマPJ「ご参考までに。3」 怒りのプロフェッショナルとして出演。 テアトロ 2018年 08 月号 劇評掲載 第4回公演『光の祭典』劇評 掲載。「鋭利な台詞。傷付く女…

二度目の結婚

告知告知の告知祭りである。倒れそうだ。 でも前までと違うのは、一緒に頭が弾けそうになってくれる人たちがいることだ。 ありがとうございます、報いれるように死ぬ気で頑張ります。 かつて、劇団ってなんなのかわかんないって泣いた時に、劇団は家族なんで…

【速報】少女都市・新作『永浜』出演者オーディションのお知らせ

こんにちは、兵庫と東京の2都市で活動する女性のための劇団・少女都市の主宰をしております、劇作家の葭本未織です。 この度、少女都市では、 3月に東京にて新公演を上演するはこびとなりました。 それに伴い、出演者を募集いたします。 『永浜ーEternal C…

『誕生日がこない』プロダクションノート2( 一人芝居の要・明瞭さについての覚え書 )

「自分が明瞭であること」これが今回の一人芝居の大テーマである。それは、演じる上でも、物語の上でも。 ・ 毎週毎週大事件が起きすぎて頭がまっしろになったり、そこから復活したり。約半年ぶりの本公演はスタートしはじめてから約1ヶ月半、毎日、自分自…

『誕生日がこない』プロダクションノート1(谷賢一氏と一人芝居の初通し)

寂しくて寂しくてたまらない夜がある。 自分の輪郭を自分で定められない時に、布団の中でくるまって泣きながら考えるのは、死んでしまいたいという気持ちと死にたくないという気持ちだった。 ・ 『誕生日がこない』という一人芝居をやる。 わけあって一人芝…

【 一人芝居 】誕生日がこない

少女都市約2年ぶりの東京公演は、劇作家・葭本未織の一人芝居。ドラマトゥルクにDULL-COLORED POP・谷賢一を迎え、女優・葭本未織としての再スタートを切る。 『誕生日はこない』 新宿遊歩道四季の道。女が目を覚ますと、かたわらに真っ白な怪物がいた。「…

この世でたった一人のわたしのありふれた苦しみ

わくわくするようなお話を書きたい。 6月に帰京してからどうも自分の家じゃないような気がする東京の家は汚さのマックスを迎えており、昔、母が「ゴミ箱に家賃払ってんじゃないよ?!」と怒ってたのを思い出すような汚さである。安心してほしいけど、今は家…

心中天網島ー遊女・小春と治兵衛とその妻・おさん(小説)

うちな、目がさめると、あんたのこと見とってん。 うちの体がもう、うちのもんじゃなくなって、ひんやりしていくのを、なんでか両目からわかってん。うちがぐったり、動かんくなって、あんたの体も、おんなじぐらいひんやりしたね。うち、わかっとったよ。う…

神戸はすべて汽笛の中にある

わたしの生まれ育った町は海辺の、というか、ただ海の横にあると言った方がいい、住宅街だ。 街ではなく、町。 ほとんどが震災後に建てられたマンションで、時々揺れから残った家、新しい家、団地、小学校、埋め立てられた川、鬱蒼と茂る緑、パン屋、八百屋…

昨日のつづきはまだ終わらない明日(『光の祭典』終演と『カンフル』とここ3ヶ月)

わたしがブログを更新しないのは、ブログを一編の小説だと思っているからだ。 あなたがすぐに写真を撮ることをわたしがいつも嫌がるのがギブスのように。 ここ数ヶ月のわたしは大きすぎる変化の波のまっただなかで、すべてが現在進行形でピリオドを打つタイ…

21歳の下書きたち

高校生の頃から憧れていた批評雑誌に劇評が載った。自分へのご褒美に渋谷で油そばを食べ終わったタイミングで、「金曜日、撮影で」と言われる。 浴衣が着れる。下駄を用意しなきゃ。わたしの足は22cmで、人よりも小さいから、自分で選ばなきゃ歩けなくなっち…

【無事終演しました】外部演出:Project S.H 『カンフル ~Sir Arthur Conan Doyle~&~Baker street Irregulars~』

New! 最終更新10月10日 無事終演いたしました。ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。 御礼と感想についてはこちら ysmt30.hatenablog.com ーーーーーーーーーー 【 外部演出 】 Project S.H 『カンフル ~Sir Arthur Conan Doyle~&~Bake…

今日の稽古は夏の匂いがした。二度と来ないと思っていた夏がまた巡り来て、緑が目に染みる。一つの言葉も漏らさずに、僕は君のことを描きたい。

昨日、狩野さんと夜更けまで話したことがある。 ・ なにかというと、『光の祭典』のことで、 母の買ってくれた兵庫の日本酒(黒松白鹿純米吟醸)を飲みながら、 ひたすらに、 主人公の「まこと」のこと、 相手役の「江上」のこと、 これまた相手役の「富田」…

観客は、点を線とでつなぐひと。

今しか書けないことがある。 と、思ったので、眠くてふらふらですが、筆を取ります。 今日、稽古の初日でした。 そう、ついにはじまったのです、『光の祭典』の稽古が。 ・ 稽古って何するの?って感じだと思うので、ちょっとご紹介させてください。 稽古に…

クラウドファンディング/演劇のこれからと、すべての女優と、あなたとわたしのために。

取材を受けました。 すっごく楽しい取材でした。 こんなに自分のことを抑えずに、大好きな演劇のことを話したのもはじめてだし。 ステキな写真を撮ってもらえたし。 ちなみにステキっていうのは、見た人 全員に「自分ノリノリやん!」って言われるような、自…

どれだけ被災地が無視され、孤独で、苦しく、辛かったかは、東京には、決してわからない。

どれだけ被災地が無視され、孤独で、苦しく、辛かったかは、東京には、決してわからない。 東京というところにいると、無視されるという感覚がわからなくなる。 なぜなら無視されないからだ。 東京は体に例えると脳。 考えたこと感じたことが必ず肉体に反映…

狩野さん出演舞台 藤一色「三角形の世界の中の」を観に行った話

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽ 劇団藤一色 第六色公演 『三角形の世界の中の』 4月21日(土)13:00 / 18:00 4月22日(日)13:00 / 18:00 4月23日(月)19:00 4月24日(火)15:00 ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽ 開場は30分前上演時間は約90分 【シアター・バビロンの流れのほとりにて】 ①南…

演劇の脚本とは化粧品でいうところの下地なのではないか

私の演劇作品は二年ほど「小説の方が向いているのではないか」と言われ続けてきたのだが、小説を書くと明確にわかる。そんなこと絶対無かろうもん。どう考えても脚本書く方がうまかっちゃん。 こんばんは、よしもとみおりです。 深夜テンションに任せ、カピ…

オーディションのチケットノルマと公演参加費3万円をやめます

1ヶ月前、オーディションの告知を出させていただきました。 stage.corich.jp この中に、 ◆参加費 チケットノルマ公演参加費 3万円チケットノルマ 25枚(スタッフは参加費なし・ノルマ10枚) という記述がありましたが、 下記に改めさせていただきます。 ◆参加…

曽祖母のお葬式で演劇をやる意味を見つけた話

「あなたが演劇をやる意味はなんですか?」と聞かれることがよくあった。 その度にどう思っていたかは、こちらの記事に書いたので読んでほしいのだけど。 ysmt30.hatenablog.com 長らく自分にとって、「演劇をやる意味」というものは存在しなかった。 演劇と…

初めて英語圏を旅行をする人にニューヨークがおすすめな理由。

ニューヨークの朝は9時半。東京は夜の22時半。 初めてこんなに時差のある国に来たせいか、いつも心のどこかに日本時間があって、昼間、通りを歩いていても、「日本は夜中か」と考えてしまう。 初めてのアメリカ。初めのニューヨーク。 驚いたのは、意外に…

信じる力を忘れない

私は長い間、「写実」だけが自分を担保してくれると考えていた。 私にとって写実とは、すなわち、徹底した「主観の排除」を意味した。 私は、私の「感性」を、つまり、私の「感じる」・「心」を、何一つ信用していなかった。 それは、私が小さい頃から、誰か…

向井坂良い子、に向けて(あと2日)

演劇は、劇場へ足を運んだ人だけが知れる、秘密の世界だと思います。 そこで何が起こるかは、その時、そこで、一部始終を目撃した人しか分からない。それが演劇のいいところです。ワクワクする、唯一無二の、素晴らしさです。 だからわたしも、今回、秘密の…

向井坂良い子と長い呪いの歌

立教大学新座キャンパスにて、新作を上演することとなりました。おかげさまで少女都市も第3回公演を迎えることができました。無料公演ですので、お近くの方、よければぜひお越しください。おひさしぶりの方、初めましての方、劇場にてお会いするのが楽しみで…

『24番地の桜の園』と新作が書けない11/28と11/29の日記(時々鍼灸)

コメディが難しいのは、もう全部このくだりいらんのではとカットしたくなるとこ。書き終わらなきゃこの体調の悪さは終わらない気がしてきた。 台本が終わらない。「思い出してわたしべつにむつかしいこと書きたいわけじゃなくて、熱い演劇愛にあふれた女子た…

弟と私と親

「あんね、こういうことあったんよ」 と弟に電話すると、だいたい、「お姉ちゃんそういうの多ない?」とは言いながら、彼は「お姉ちゃんが悪かったんちゃうん?」とは言わない。同じことを他の人に言っても、きっとみんなそんなひどいこと言わないのは知って…

ある女(恋とはどんなものかしら)(小説・百合)

ラインを読んでいるだけでその人の声が聞こえてきたらほんものだとおもう。 今度の恋はほんものかしら、と、画面を切った。これはもちろんiPhoneの。こうしてわざわざ注釈するのは、できたばかりの恋人が、昨日テレビを買ってくれたからだ。 「これでいつで…

とびきりはね上げガールズライン(小説・コラム)

これから思っていることは全部、小説にしてみることにした。 と、ツイッターに書こうとして、もしかして、これもまた、小説にできることなのではないかと考えた。 今月から、わたしの生活は急にテンポをあげた。いや、細かく刻まれ始めた。スタッカートで分…