にんげんはかんがえる葭である

よしもとみおりのブログ

嫌いのちから

半月ぐらい、欲の無い生活を送っていた。入院したこともあって、生きてるだけで本当に人生って素晴らしいな、という気持ちでいっぱいになるようになった。心を占めていた人間関係のあれやこれやもスッと消えてしまって、ああそんなこともあったなあ、と無感動に思い返すこともできるようになった。この半月過ごしていた生活は、「今がとても満足だし、頑張って働かなくてもこのまま暮らしていければいいし、趣味はそうだな~部屋の片づけ?」みたいな生活であった。基本的に嵐のような内面で27年間を生きてきたので、自分の中が極めて凪になる感覚はとても心地よかった。反面、びっくりするほど文章が書けなくなった。当然である。鬱憤がわたしに創作をさせていたからだ。これじゃいかんとさっき、嫌いな人間のSNSを見た。すると、本当にわかりやすく、むくむくとやる気が湧き上がってきた。ノートを開いて、「年収1000万を目指す」「以下のやりたいことがらを全部やる」とか書いたりしはじめた。しかもその目標に対して現実的な方法を立て始めた。いやはや、嫌いな人に対して頭が上がらない気分である。わたしにとって、好きよりもよっぽど、嫌いの方が力がある。嫌いの力がわたしを突き動かしてくれている。ということで頑張ろうと思う。