にんげんはかんがえる葭である

よしもとみおりのブログ

少女都市 第8回公演『光の祭典』東京公演 公演情報・オーディション情報

第8回公演『光の祭典』東京公演 上演決定! 少女都市は2019年春・夏シーズンに、半年間に3作品を上演する【 東京駆ける三公演 】をおこないます。 『光の祭典』東京公演はその第3弾、そして東京駆ける三公演の最終公演になります。 『光の祭典』は201…

「王権と舞踊、また権力が肉体を支配するシステムとしての舞踊」(2013年)

5億年前に書いたレポートが『向井坂良い子と長い呪いの歌』に関連するものでした。 https://girlsmetropolis.com ------- 本稿では、舞踊と宗教の関係という課題テーマから、「王権と舞踊」というテーマを定め、とくにフランス絶対王政時代のブルボン朝ルイ…

少女都市第7回公演『向井坂良い子と長い呪いの歌』

2019年5月21日(火)〜26日(日) シアターグリーンBASE THEATER 作・演出:葭本未織 twwtua.bandcamp.com 舞台は演劇の街・池袋のR大学。 売れない元子役・向井坂良い子は、演出家志望の同級生・もなみに女優としてスカウトされる。ぶつかり合いながらも共に演…

【演出】Project S.H 『カンフル』

カンフル~Sir Arthur Conan Doyle~&~Baker street Irregulars~ 2018年9月12日 (水) ~9月17日 (月・祝) 阿佐ヶ谷アルシェ 脚本: ひろ(Project S.H) 演出: 葭本未織(少女都市) 1887年、シャーロック・ホームズが初めて登場してから昨年で130年が経…

【演出】鳥公園のアタマの中展2『緑子の部屋』

鳥公園のアタマの中展2 2019年3月6日(水) 『緑子の部屋』創作風景展示・リーディング上演 会場 東京芸術劇場アトリエイースト コンセプト:西尾佳織 演出:葭本未織(少女都市) 出演:加藤広祐・学習院ひろせ・谷風作・Jean-Philippe 撮影:三浦雨林 主催・…

少女都市『永浜』が第16回杉並演劇祭 優秀賞を授賞

少女都市『永浜』が第16回杉並演劇祭 優秀賞を授賞いたしました。 実は、わたし、賞というものをいただくのは初めてでした。 ノミネートや採択等はあったのですが、生まれて初めて「優秀賞」として賞状やトロフィーをいただいけて、とても嬉しく、励みになり…

第6回公演 『永浜』

2019/03/22〜03/24 阿佐ヶ谷アートスペースプロット 作・演出:葭本未織 第16回 杉並演劇祭 優秀賞 受賞 舞台は琵琶湖のほとりの高級老人ホーム。慰問に訪れた貧乏劇団は、一人の老婆が築き上げた莫大な遺産を巡る二人の孫娘の争いに巻き込まれる。 人質とし…

大切なお知らせ

兵庫と東京の二都市で活動しておりました少女都市ですが、2019年9月をもって本拠地を「兵庫」 とすることとなりました。また2019年度は5月『向井坂良い子と長い呪いの歌』・8月『 光の祭典』以降の少女都市の本公演はございません。 ◇ 皆さんこんにちは、葭…

小学校公演「ねこ〜本当に大切なもの〜」

小学校公演「ねこ〜本当に大切なもの〜」 生きたのは、たった一度、君といたときだ。君を大切にできて、僕ははじめて「生きる」ことができたんだ。 神戸市立有野東小学校 芸術鑑賞会公演 作・演出:葭本未織◇Cast ねこ:中西あかね / しろ:山本千尋 ① :近…

乙女の奇妙な冒険~ディレクターズカット版~

乙女の奇妙な冒険~ディレクターズカット版~ 「ババアになっても男にチヤホヤされてぇ!」 超高齢化が進んだ近未来。「人生の最期のあり方」がそれぞれに選べる社会になっていた。 イケメンにチヤホヤされながら最後の日を看取ってもらえる超高額ホスピス・…

第5回公演 『誕生日がこない』

2018年12月21日〜12月25日 新宿眼科画廊スペース地下 作・演出・出演:葭本未織 平成最後のクリスマス。新宿を舞台に少女の子宮が疼き出す。少女は【卵】に話しかける。「新宿は子宮よ。あんたはこの大勢の中からたった一人選ばれて今ここにいるのよ。」母と…

平成30年度 次世代応援企画break a leg 選出コメント

平成30年度 次世代応援企画break a leg 参加団体へ選出され、兵庫県伊丹市AI・HALLにて『光の祭典』の再演が決定いたしました。選出に当たり、以下の講評をいただきました。《少女都市》 若い集団ではあるが、場面の運びや登場人物の設定、台詞に至るまでよ…

第4回公演『光の祭典』

2018年6月1日(金)~6月3日(日)アイホール(兵庫県)作・演出:葭本未織 次世代応援企画 break a leg少女都市 『光の祭典』平成30年6月1日(金)~3日(日) | AI・HALL(伊丹市立演劇ホール) www.aihall.com mainichi.jp spice.eplus.jp gekioshi.com ◇ 2…

第3回公演『向井坂良い子と長い呪いの歌』

2018年2月24日〜2月25日立教大学新座6号館2階キャンパスロフト1 作演出:葭本未織 向井坂良い子は、元・売れない子役。失踪した俳優・鴉山ウタウの「熱狂的な」ファン。ある日、大学で、演劇を愛する同級生・半沢もなみと出会い、彼女の作品の女優として…

第2回公演『光の祭典』

2017年4月27日〜4月30日大阪市立芸術創造館作・演出:葭本未織演出補佐:藤井颯太郎(幻灯劇場) 天才「女子大生監督」と言われながらも、プロデューサーによるレイプが原因で映画を撮れなくなった・まこと。父親の死をトラウマに持つ映画監督志望の・江上。大…

旗揚げ公演『聖女』

2016/11/24〜11/27・2017/1/20〜1/22 池袋の場末のスナック・クラブマリア。ホステスのユリは、冴えない容姿と性格から、女主人には良いように扱われ、漫画家志望の恋人ともうまくいっていない。ある日クラブマリアに、小説家になりたいという少女がやってく…

ARCHIVES

少女都市 過去公演 旗揚げ公演『聖女』 第2回公演『光の祭典』 第3回公演『向井坂良い子と長い呪いの歌』 第4回公演『光の祭典』 第5回公演 『誕生日がこない』 第6回公演 『永浜』 小学校公演『ねこ〜本当に大切なもの〜』 火曜日のゲキジョウ 30×30『…

Profile

葭本未織 よしもとみおり 劇作家・女優 1993年1月17日生まれ。兵庫県出身。27歳。2歳の誕生日に阪神・淡路大震災を被災。仮設住宅で育った経験を持つ。9歳から演劇をはじめ、兵庫県立宝塚北高校演劇科卒業後、上京。文学座附属演劇研究所本科・研修科を経て…

インディペンデントを堪能する(鳥公園の頭の中展2について)

「ここはわたしの居場所じゃない」とよく過敏に感じてしまったとき、わたしはイベントやライブや演劇や映画を見に行くのをやめる。今日は雑誌を買うのを辞めた。 そう感じるのは些細なことで、大昔ちょっといじわるされたぐらいの人が、むこうもきっとわたし…

【 東京駆ける三公演 】と【WSオーディション】のお知らせ

少女都市は2019年春・夏シーズンに、半年間に3作品を上演する、【 東京駆ける三公演 】をおこないます。第一弾は『永浜』 舞台は琵琶湖のほとりの高級老人ホーム。慰問に訪れた貧乏劇団は、一人の老婆が築き上げた莫大な遺産を巡る二人の孫娘の争いに巻き込…

2018年テレビ・ラジオ・雑誌 出演まとめ

順番はおいおい並べ替えます。 2018年はありがたい年でした。 ・・・ 日本テレビ 福バカドラマPJ「ご参考までに。3」 怒りのプロフェッショナルとして出演。 テアトロ 2018年 08 月号 劇評掲載 第4回公演『光の祭典』劇評 掲載。「鋭利な台詞。傷付く女…

二度目の結婚

告知告知の告知祭りである。倒れそうだ。 でも前までと違うのは、一緒に頭が弾けそうになってくれる人たちがいることだ。 ありがとうございます、報いれるように死ぬ気で頑張ります。 かつて、劇団ってなんなのかわかんないって泣いた時に、劇団は家族なんで…

【速報】少女都市・新作『永浜』出演者オーディションのお知らせ

こんにちは、兵庫と東京の2都市で活動する女性のための劇団・少女都市の主宰をしております、劇作家の葭本未織です。 この度、少女都市では、 3月に東京にて新公演を上演するはこびとなりました。 それに伴い、出演者を募集いたします。 『永浜ーEternal C…

『誕生日がこない』プロダクションノート2( 一人芝居の要・明瞭さについての覚え書 )

「自分が明瞭であること」これが今回の一人芝居の大テーマである。それは、演じる上でも、物語の上でも。 ・ 毎週毎週大事件が起きすぎて頭がまっしろになったり、そこから復活したり。約半年ぶりの本公演はスタートしはじめてから約1ヶ月半、毎日、自分自…

【 一人芝居 】誕生日がこない

少女都市約2年ぶりの東京公演は、劇作家・葭本未織の一人芝居。ドラマトゥルクにDULL-COLORED POP・谷賢一を迎え、女優・葭本未織としての再スタートを切る。 『誕生日はこない』 新宿遊歩道四季の道。女が目を覚ますと、かたわらに真っ白な怪物がいた。「…

この世でたった一人のわたしのありふれた苦しみ

わくわくするようなお話を書きたい。 6月に帰京してからどうも自分の家じゃないような気がする東京の家は汚さのマックスを迎えており、昔、母が「ゴミ箱に家賃払ってんじゃないよ?!」と怒ってたのを思い出すような汚さである。安心してほしいけど、今は家…

心中天網島ー遊女・小春と治兵衛とその妻・おさん(小説)

うちな、目がさめると、あんたのこと見とってん。 うちの体がもう、うちのもんじゃなくなって、ひんやりしていくのを、なんでか両目からわかってん。うちがぐったり、動かんくなって、あんたの体も、おんなじぐらいひんやりしたね。うち、わかっとったよ。う…

神戸はすべて汽笛の中にある

わたしの生まれ育った町は海辺の、というか、ただ海の横にあると言った方がいい、住宅街だ。 街ではなく、町。 ほとんどが震災後に建てられたマンションで、時々揺れから残った家、新しい家、団地、小学校、埋め立てられた川、鬱蒼と茂る緑、パン屋、八百屋…

昨日のつづきはまだ終わらない明日(『光の祭典』終演と『カンフル』とここ3ヶ月)

わたしがブログを更新しないのは、ブログを一編の小説だと思っているからだ。 あなたがすぐに写真を撮ることをわたしがいつも嫌がるのがギブスのように。 ここ数ヶ月のわたしは大きすぎる変化の波のまっただなかで、すべてが現在進行形でピリオドを打つタイ…

21歳の下書きたち

高校生の頃から憧れていた批評雑誌に劇評が載った。自分へのご褒美に渋谷で油そばを食べ終わったタイミングで、「金曜日、撮影で」と言われる。 浴衣が着れる。下駄を用意しなきゃ。わたしの足は22cmで、人よりも小さいから、自分で選ばなきゃ歩けなくなっち…