初恋ザビエル地獄篇
こんにちは、よしもとみおりです。
今日は閑話休題。わたしがザビエルを好きになった理由について少し語りたいと思います。
突然ですが、わたしはフランシスコ=ザビエルが好きです。
いかに好きかと、どのようにして興味を持ったかを最初に記事に書きました。
http://ysmt30.hatenablog.com/entry/2015/07/01/220012
その中で、わたしとザビエルの出会いは中学2年生で、ハマったのは一瞬の閃き、すなわち恋、と書きましたが、
実は出会うだけなら、私は既に中学1年生のときにザビエル出会っていました。
そしてこの出会いが、わたしの中学2年生のときの閃きにつながるのでした。
ということで今日は好きになった理由を語っちゃうよ!!!!怒らないでついてきてね!!!!
…今からちょうど10年前の2005年。当時はよろずサイトと呼ばれる、イラスト・小説・批評なんでもありのホームページが全盛をきわめていました。(書いてるだけで懐かしすぎる)
わたしはその中でもとあるホームページが大好きで、毎日BBSに書き込み、WEB拍手に書き込み、管理人さんとコンタクトがとれると大はしゃぎで…というゼロ年代の模範的な中学生でした。
そもそもそのホームページを見つけたのは、別ジャンルからYAHOO検索に引っかかったからなんですが(打ってて涙するぐらいゼロ年代だ…)
そのホームページの管理人さんが一押ししていたのが、『ピルグリム・イェーガー』という漫画でした。
知ってますか?『ピルグリム・イェーガー』
このタイトルを知らなくても、きっと作者の名前なら皆さんご存知だと思います。
マルドゥック・スクランブル、蒼穹のファフナー、そして攻殻機動隊 新劇場版の作者・脚本家の冲方丁さんが手がけた、最初のコミック原作作品が『ピルグリム・イェーガー』なんです!
ということであらすじを紹介。
舞台は1921年のイタリア!
ジプシーの少女、アデールとカーリンは、人には言えない特殊な超能力隠しながら、免罪符を求めて町から町へと点々としていた。
一方、時の教皇・レオ10世は「新しきバビロン」と避難されるほどの豪奢な生活をしながらも、実はメディチ家を呪い死んだ狂僧・サヴォナローラの残した預言によってもうまもなく死ぬ運命にあった。
その呪いを食い止めるためにメディチ家は超能力を持った傭兵集団を組織しようと動き出すのだが…。
てなかんじのことが前提の、ルネッサンスを舞台にした南総里見八犬伝、ダークファンタジー作品でして、アデールとカーリンが運命に翻弄される姿を描く、涙なしには語れない物語なんですが、
そのメディチ家ほ超能力を持った傭兵集団っていうのが、史実の人物たちもいるですね、有名どころでミケランジェロとかパラケルススとか。
んで、その中に、フランシスコ=ザビエルもいるんですけど、
冲方先生ってキャッチーな工夫(例:マルドゥック・スクランブルの唯一の救い・天才ネズミのウフコック) で読者の心をわしづかみにするのが得意じゃないですか。
そんな冲方先生のお考えに寄って、この作品では美少年って設定なんです。
もう一回言います、美少年なんです。大事なことなのでもう一回だけ言います、美少n (こういう表記もゼロ年代感あふれてますよね…懐かしい…)
ちなみの最初に読んだときは、「ふ〜ん、ザビエルが美少年ね〜。まあキャッチーなんじゃない?」なんて思いながら読んでいたわけです。
「ピルグリム・イェーガー」に対しても、「この話バックボーンの 説明なさすぎるでしょ何一つ設定が一読しただけでは入ってこない」という評価だったわけなんですが、いま思うと中学一年生のときのわたしは、それを楽しむだけの文脈・コンテキストを持ってなかったのでしょうね。 だから読んでてもイマイチピンとこなかった。
けれども10年前、中学2年生の、お昼前の教室で、教科書をみたとき、
わたしの頭の中の元々あった禿げてるザビエルのイメージと、「ピルグリム・イェーガー」のザビエルのイメージと、それから教科書のザビエルが、一本の線でつながったような閃きを感じて、
「あ、この人めちゃくちゃおもしろいかもしれない」
と思ってしまったのです。
わたしがザビエルを好きになったきっかけはこうした閃きだから、うまく理論的に説明できないし、理論的じゃないからみなさんにザビエルの魅力が伝わってるかは正直イマイチかもしれないんですけど、でもやっぱりわたしはザビエルが好きです。
恋ですね!!!らぶ!!!
その後、演劇とか演劇とか演劇とかいろんなものを好きになりましたが、ザビエルのことはやっぱりいちばん好きで、わたしの思春期、わたしのバックボーンだから、そういう意味でわたしの初恋の人はフランシスコ・ザビエルです。
よしもとみおり
@yoshimoto_miori