にんげんはかんがえる葭である

よしもとみおりのブログ

平成30年度 次世代応援企画break a leg 選出コメント

平成30年度 次世代応援企画break a leg 参加団体へ選出され、兵庫県伊丹市AI・HALLにて『光の祭典』の再演が決定いたしました。
選出に当たり、以下の講評をいただきました。

《少女都市》 
若い集団ではあるが、場面の運びや登場人物の設定、台詞に至るまでよく計算されている。舞台の成立度において、頭ひとつ抜きん出ていると感じた。おそらく作者の実際に見たこと、感じたことが基盤となって劇世界が構成されている。しかしそこには客観が存在し、観念に埋没していかないリアルに力量を感じさせられた。努力では得られない瑞々しい感受性が確かで豊かだ。このような感性が、演劇という煩わしく厄介なジャンルの高みに挑むことを後押ししたい。(岩崎正裕)

自分語りをする演劇や表現はよく見ますが、彼女のそれは無自覚な部分がありつつも、決定的に確信犯であるように感じました。狂っている姿を冷静にサービスとして提供している、という潜在的な意識が、特に脚本から感じられ、その技術や発想を高く評価しました。旗揚げ公演から東京大阪2都市公演を行うなど行動力を伴った野心にも好感を持ち、次世代応援企画と言うレギュレーションの上で、潜在能力を高く感じるこの団体を推すべきだと考えました。(泉 寛介)