にんげんはかんがえる葭である

よしもとみおりのブログ

セルフケア入門

生活を立て直す、と決めてから、だいたい一週間。自炊も続いてるし、意味の無い(結果的には意味の無かった)カフェ時間も無くなった。家でする作業がはかどっているかと言われると「うーん」だが、カフェに行ってだけど何もできなくて焦燥感でいっぱいになって、重すぎるパソコンやらなんやらの荷物に体の調子を悪くする……という悪循環を断ち切れただけヨシとする。そもそもカフェに行っていたのは、わたしが机に向かっていると犬の機嫌が悪くなる……という理由だったのだが、ここ最近は犬もあきらめたのか、机の横に置いたオットマンに自分でひょいと乗っていつのまにか眠ってくれている。これは時間制限の静けさではあるが(ささいなことで起きては、遊べ!と吠えるが)それでも前より自分の、自分だけの時間が増えた。喜ばしいことだ。

この一週間はきわめて「自分の世話をやいてやる」つまりセルフケアを行えている。それにこんなに長くセルフケア時間が続いているのも初めてだ。

自分の機嫌は自分で取る、とか。もっというと、自分で自分のことを満たしてやらないと恋人とはうまくいかない、とか、呪いみたいな自己責任の言葉を18歳ぐらいから何度も聞いていた。だけど、その言葉の本当の意味をようやくわかるようになってきた。

で、大事なのは、「わかるようになってきたんだよね~」って達観した感じで遠い目をするんじゃなくて、「つまり自分のことを自分でケアするってどういうことなのか?」と具体的にわかりやすく言語化して伝えていくことなんじゃないか、と作家としては思う。

強迫観念の中で生きている人間には、上記のような言葉をそのまま言われても、ちっとも理解ができない。むしろより強迫観念を強める。自分がそうだったからわかる。でも、そうじゃないんだよ、ということをなんとか言葉にしていきたいなあ。