にんげんはかんがえる葭である

よしもとみおりのブログ

みおりちゃんはブログのほうがあってるよって言われてからもう3年は経っていた(since 2014)

とつぜんですが2017年上半期は

努力しなきゃいろんなことは

できるようにならないなと思う半年でした。 


 
主にお金のことかなあ。
 自分自身をプロモーションすることも、
劇団経営も、甘かったなぁと思う2017年上半期で
(光の祭典、を経て思ったかな) 
 
準備はしてもしても足りない。
 お金がからむとなお一層。 
 
 
とつぜんですが、 わたしは絶対売れたい人です。 
 
売れるっていうのは短絡的な比喩表現で、
たくさんの人にわたしのものがたりを
見てもらいたいと思ってます。
 
 なぜなら、 わたしはずっと、
わたしの生きづらさは
社会のせいだと思っていて(すごいな)
 
 だから、わたしが生きづらいと感じていることは、
きっと多くの女の子が苦しんでいることなんだ、
と心の底から思っていて 
 
だからお話を書いてきました
 
 女の子の生きづらさを掬い上げて、
男の人にはご提示して、
もしかするとその生きづらさは男の人にも
共通するものかもしれないから、
みんなでその生きづらさは何なのか、
考えて、解決していく糸口にしたいって。
 
やばいな、意識高い系かよ、
ってかんじの文章だけど
本当にそう思って書いてきました。 
 
 いまも同じです。
(いまは、もうちょいだけ、キャラクター造形とか、
楽しんで書いてみようって思ったりしてるけど)
 
わたしは本気で、
(あーこういうやつが怖いんだよなとも思うけど)
本気で、
女の子を 掬い・救い あげたくて、
そのために、あまねく、 お話を、読んでもらいたい。
 
そのためにしなきゃいけないことは
なにかなって考えたら、
やっぱりお金のことを勉強することだなと思って。 
 
オールナイトイッポン!が終わったら、
お勉強期間に入ろうと思ってます。
 
お金のことと、
社会のことと、
演劇の制作のことを、
お勉強しようと思ってます。 
 
入る会社もねー 決まってるんだよ。
7月からちょっとずつ入ってます。
楽しみだなあ、頑張る。 
 
あと語学ね…! 中国語ね…!
倒します……… 
ペラペラになって帰ってくるよ 
 
社会人として、立派な人間にならなきゃ、
迷惑をかけない主宰にはなれないって思うから、
頑張ります。
 
 ◆ 
 
まあそんな感じで、 お勉強期間前のラスト客演です。 
 
オールナイトイッポン
 
わたしが女の子の生きづらさを掬い上げたい人ならば、
この作品の作演の表情豊さんは、
男の人の生きづらさをを掬い上げたい人。 
 
男の人って可愛いんだなあって、
稽古してて、人生で初めて感じました。 
 
それぐらい、生きづらそうな
屈折した男の人ばっかり出てきます。 
 
豊さんの守備範囲の広さというか、
人間だもの、当然みんなが持ってる生きづらさ、を、
異性のなかに見つけだせるその視野の広さは、
どこから来るんだろう。 
 
わたしより歳が上だからかな、
ママだからなのかな、
わたしも早くママになってみたいな、
とか 根拠のないこと思ったりもして。 
 
 
そういえば、
そもそもなぜ出ることになったかというと
2015年の豊さんの作品、 『仮定教師』を見て、
その壮大な生死の物語(アンドロイドの話だった)と、
繰り出されるギャグの限りに心打たれて、
すごくそれが心に残っていて
 
正直『聖女』にもたくさん活かして、
たくさんの人に褒めてもらった出だしのシーンとか
(初演では野中くん、再演では加藤くんが
やってくれた1人語りシーンね)
『仮定教師』の中の、おっぱぶの前口上から
インスピレーションをもらって書いてて、
(全然ちがうでしょう、それが豊さんの根アカさと
わたしの根暗さのちがいです) 
 
自分の中ですごく大切な作品が 表情豊の『仮定教師』で。 
 
 だから、今回、出演を決めました。
 
 
 わたしの役は屈折したギャルです。 
 
表情さんには
「会場に顔にコンプのある女の子がいたら、
泣いちゃうようなシーンにしようね」
って言われたシーンがあります。
 
 稽古をかさねて、 ちょっとずつ近づいてこれました。 
 
てかこれ稽古中に打ってるんですけど、
「すごいよ葭本さんピクサー映画みたいだよ」って
褒められました。 うれしい。
(どんな役だよ) (お客さんを撹乱していく方向性)
 
 
 そうそう、 少女都市に出てくださった 
小関えりかさんと、 
谷風作くんとの再共演にもなります。 
 
ふたりとも前回と全然違う役で、 
 
小関さんは『聖女』のとき、
小悪魔な美少女で
最終的にアイドルになる役だったんですけど、
今回は根暗なブス(小関さんがブスだよ…?!すごいよね)
 
谷くんは『光の祭典』のとき、
大学を中退してるいけ好かない音声さんの役で、
色々背負ってて、実は、もう、ほんとに、お前は……って
なるぐらいの屈折した男の役だったんですけど、
今回は根アカないけ好かないイケメンの役で
(あれ…いけ好かなさはいっしょ…)
 
 稽古がたのしいです。 
 
 
 わたし個人の話としては、
演技の仕方が今回で大きく変わりました。 
 
 
 振り返ると、
2014年は文学座の研修科にあがって、
でもぜんぜん役がもらえなくて、
じゃあわたしの良さはなに?って考えたら
明るくて子供っぽいところ(当時は21才だったので)だなと
思ってそこに特化した感じで、
役決めオーディションに行ったら、
ようやく役がもらえて、 本当に嬉しかったなあ。 
 
 
2015年は事務所に入って、
とにかくお芝居することが楽しくて!!!!
 
でも、それ以上に、
演出家になにも言われたくない!と思っていました。
 
それは、言われる=嫌われる!だと勘違いしてたから。
 
だから自分でガチガチに組み立てすぎて、
相手役やお客さんにしては、やりづらかったり、
見えづらかったりしたことが
たくさんあったんだろうなあって、今なら思います。
たくさんオーディション受けたけど、
受かったのは数回で、きっとそういう
「言われたくないからキメキメでやります!」って態度が
柔軟性がなくて良くなくて、
受からなかったんだろうなって、思ったり。
 
 
 2016年は、
2回、客演で出させていただけど、
自分のお芝居の仕方を変えてた時期で、
迷惑をかけちゃったなあと思います。 
 
 
「ちゃんと受けろ」 
「会話ができてない」 
 
って文学座の研修科のとき、
たくさん言われて、
それってどういう意味なんだろうって、 ずっと考えてた。 
 
わからないから、上手いなと思う人の真似をしたり、
だけどそれはマネでしかないから上手くいかなかったり。 
 
なにがきちんと受けることなのか。
なにをしたらきちんと会話をできるのか。
 
それを、とくに一年前の『ジプシー』では
模索してしまって、
求められてるものとぜんぜん違うくて
(演出家は、わたしの明るく
ハキハキしたところがほしかった) 
稽古を停滞させてしまったりしました。
(最終的には、「この役はAiiAシアターなんだよ」と
言われて、あーっ!そっかー!非日常!!と
理解できて、自分らしくお芝居ができました。)
(本当にありがとうございます) 
 
 
 さて、 そのあとも、ずっと、ずーっと、 
ちゃんと受けるって、どういうこと? って
考えながら、 『聖女』や『光の祭典』を
やってたのだけど、 
 
 なんと、2週間前かな、 
稽古で表情豊さんがね、 答えをくれたのです。 
 
何回目かの稽古でね、
 なかなか熱いシーンで、
 なかなか思う通りに演技ができない他の人に
 
 
表情さんが
 
 『 演技とは 〇〇だ 』 
 
って言ったの。 
 
 もうね 目から鱗でした。
 
 〇〇のなかに入る言葉は考えてほしいんだけど(ていうかなかなかに恥ずかしい例えだから、書けないし、会った時に聞いてほしいんだけど) 
 
 その言葉を聞いた時、 
ああーっそうか、そういうことだったのか、 って 
 
その瞬間、ここ4年、
いやなんなら高校生の時も言われてたから10年!!! 
 
人生の半分以上悩んできた
 「ちゃんと受ける」 
の謎がとけたの。 
 
 
すごく感動的な一瞬でした。
生きててよかったなあ。 
 
今回の稽古を通して、わたしは、演技の仕方が
大きく変わったんじゃないかなと思っています。 
 
観客の目から見た時に、どれぐらい変わってるのかは、
わからないし、楽しみだけど。 
 
 もうね、やめたくない。
 ほんとはこのまま、
ずーっと! ずーっと!
女優をやりたい!!! 
 
それぐらい、いま、しあわせです。 
 
(このさき続けるためにも、
社会勉強しなきゃいけないから、
勉強しに行くのだけどね)
 
さて、
 いよいよ来週末となってきました。
 オールナイトイッポン! 
 
ぜひ、生まれ変わったわたしを、 
見てくださると、嬉しいです。 
 
 
 オールナイトイッポン!
 
 7/28(金) 19:00 残席5
 7/29(土) 14:00 完売
 7/29(土) 19:00 残席5
 7/30(日) 13:00 ◎ 
7/30(日) 18:00 ◎ 
 
 当日券販売予定アリ! 
 
チケット 2800円 (前売り・当日 共通) 
劇場 ワニズホール (丸ノ内線 新中野駅より徒歩5分) 
 
 ワニズホールで、会いましょう! 

f:id:ysmt30:20170722092154j:plain

 

 
 葭本未織