にんげんはかんがえる葭である

よしもとみおりのブログ

少女都市

第6回公演 『永浜』

2019/03/22〜03/24 阿佐ヶ谷アートスペースプロット 作・演出:葭本未織 第16回 杉並演劇祭 優秀賞 受賞 舞台は琵琶湖のほとりの高級老人ホーム。慰問に訪れた貧乏劇団は、一人の老婆が築き上げた莫大な遺産を巡る二人の孫娘の争いに巻き込まれる。 人質とし…

大切なお知らせ

兵庫と東京の二都市で活動しておりました少女都市ですが、2019年9月をもって本拠地を「兵庫」 とすることとなりました。また2019年度は5月『向井坂良い子と長い呪いの歌』・8月『 光の祭典』以降の少女都市の本公演はございません。 ◇ 皆さんこんにちは、葭…

小学校公演「ねこ〜本当に大切なもの〜」

小学校公演「ねこ〜本当に大切なもの〜」 生きたのは、たった一度、君といたときだ。君を大切にできて、僕ははじめて「生きる」ことができたんだ。 神戸市立有野東小学校 芸術鑑賞会公演 作・演出:葭本未織◇Cast ねこ:中西あかね / しろ:山本千尋 ① :近…

乙女の奇妙な冒険~ディレクターズカット版~

乙女の奇妙な冒険~ディレクターズカット版~ 「ババアになっても男にチヤホヤされてぇ!」 超高齢化が進んだ近未来。「人生の最期のあり方」がそれぞれに選べる社会になっていた。 イケメンにチヤホヤされながら最後の日を看取ってもらえる超高額ホスピス・…

第5回公演 『誕生日がこない』

2018年12月21日〜12月25日 新宿眼科画廊スペース地下 作・演出・出演:葭本未織 平成最後のクリスマス。新宿を舞台に少女の子宮が疼き出す。少女は【卵】に話しかける。「新宿は子宮よ。あんたはこの大勢の中からたった一人選ばれて今ここにいるのよ。」母と…

平成30年度 次世代応援企画break a leg 選出コメント

平成30年度 次世代応援企画break a leg 参加団体へ選出され、兵庫県伊丹市AI・HALLにて『光の祭典』の再演が決定いたしました。選出に当たり、以下の講評をいただきました。《少女都市》 若い集団ではあるが、場面の運びや登場人物の設定、台詞に至るまでよ…

第4回公演『光の祭典』

2018年6月1日(金)~6月3日(日)アイホール(兵庫県)作・演出:葭本未織 次世代応援企画 break a leg少女都市 『光の祭典』平成30年6月1日(金)~3日(日) | AI・HALL(伊丹市立演劇ホール) www.aihall.com mainichi.jp spice.eplus.jp gekioshi.com ◇ 2…

第3回公演『向井坂良い子と長い呪いの歌』

2018年2月24日〜2月25日立教大学新座6号館2階キャンパスロフト1 作演出:葭本未織 向井坂良い子は、元・売れない子役。失踪した俳優・鴉山ウタウの「熱狂的な」ファン。ある日、大学で、演劇を愛する同級生・半沢もなみと出会い、彼女の作品の女優として…

第2回公演『光の祭典』

2017年4月27日〜4月30日大阪市立芸術創造館作・演出:葭本未織演出補佐:藤井颯太郎(幻灯劇場) 天才「女子大生監督」と言われながらも、プロデューサーによるレイプが原因で映画を撮れなくなった・まこと。父親の死をトラウマに持つ映画監督志望の・江上。大…

旗揚げ公演『聖女』

2016/11/24〜11/27・2017/1/20〜1/22 池袋の場末のスナック・クラブマリア。ホステスのユリは、冴えない容姿と性格から、女主人には良いように扱われ、漫画家志望の恋人ともうまくいっていない。ある日クラブマリアに、小説家になりたいという少女がやってく…

ARCHIVES

少女都市 過去公演 旗揚げ公演『聖女』 第2回公演『光の祭典』 第3回公演『向井坂良い子と長い呪いの歌』 第4回公演『光の祭典』 第5回公演 『誕生日がこない』 第6回公演 『永浜』 小学校公演『ねこ〜本当に大切なもの〜』 火曜日のゲキジョウ 30×30『…

Profile

葭本未織 よしもとみおり 劇作家・女優 1993年1月17日生まれ。兵庫県出身。27歳。2歳の誕生日に阪神・淡路大震災を被災。仮設住宅で育った経験を持つ。9歳から演劇をはじめ、兵庫県立宝塚北高校演劇科卒業後、上京。文学座附属演劇研究所本科・研修科を経て…

インディペンデントを堪能する(鳥公園の頭の中展2について)

「ここはわたしの居場所じゃない」とよく過敏に感じてしまったとき、わたしはイベントやライブや演劇や映画を見に行くのをやめる。今日は雑誌を買うのを辞めた。 そう感じるのは些細なことで、大昔ちょっといじわるされたぐらいの人が、むこうもきっとわたし…

【 東京駆ける三公演 】と【WSオーディション】のお知らせ

少女都市は2019年春・夏シーズンに、半年間に3作品を上演する、【 東京駆ける三公演 】をおこないます。第一弾は『永浜』 舞台は琵琶湖のほとりの高級老人ホーム。慰問に訪れた貧乏劇団は、一人の老婆が築き上げた莫大な遺産を巡る二人の孫娘の争いに巻き込…

2018年テレビ・ラジオ・雑誌 出演まとめ

順番はおいおい並べ替えます。 2018年はありがたい年でした。 ・・・ 日本テレビ 福バカドラマPJ「ご参考までに。3」 怒りのプロフェッショナルとして出演。 テアトロ 2018年 08 月号 劇評掲載 第4回公演『光の祭典』劇評 掲載。「鋭利な台詞。傷付く女…

二度目の結婚

告知告知の告知祭りである。倒れそうだ。 でも前までと違うのは、一緒に頭が弾けそうになってくれる人たちがいることだ。 ありがとうございます、報いれるように死ぬ気で頑張ります。 かつて、劇団ってなんなのかわかんないって泣いた時に、劇団は家族なんで…

【速報】少女都市・新作『永浜』出演者オーディションのお知らせ

こんにちは、兵庫と東京の2都市で活動する女性のための劇団・少女都市の主宰をしております、劇作家の葭本未織です。 この度、少女都市では、 3月に東京にて新公演を上演するはこびとなりました。 それに伴い、出演者を募集いたします。 『永浜ーEternal C…

『誕生日がこない』プロダクションノート2( 一人芝居の要・明瞭さについての覚え書 )

「自分が明瞭であること」これが今回の一人芝居の大テーマである。それは、演じる上でも、物語の上でも。 ・ 毎週毎週大事件が起きすぎて頭がまっしろになったり、そこから復活したり。約半年ぶりの本公演はスタートしはじめてから約1ヶ月半、毎日、自分自…

【 一人芝居 】誕生日がこない

少女都市約2年ぶりの東京公演は、劇作家・葭本未織の一人芝居。ドラマトゥルクにDULL-COLORED POP・谷賢一を迎え、女優・葭本未織としての再スタートを切る。 『誕生日はこない』 新宿遊歩道四季の道。女が目を覚ますと、かたわらに真っ白な怪物がいた。「…

この世でたった一人のわたしのありふれた苦しみ

わくわくするようなお話を書きたい。 6月に帰京してからどうも自分の家じゃないような気がする東京の家は汚さのマックスを迎えており、昔、母が「ゴミ箱に家賃払ってんじゃないよ?!」と怒ってたのを思い出すような汚さである。安心してほしいけど、今は家…

昨日のつづきはまだ終わらない明日(『光の祭典』終演と『カンフル』とここ3ヶ月)

わたしがブログを更新しないのは、ブログを一編の小説だと思っているからだ。 あなたがすぐに写真を撮ることをわたしがいつも嫌がるのがギブスのように。 ここ数ヶ月のわたしは大きすぎる変化の波のまっただなかで、すべてが現在進行形でピリオドを打つタイ…

21歳の下書きたち

高校生の頃から憧れていた批評雑誌に劇評が載った。自分へのご褒美に渋谷で油そばを食べ終わったタイミングで、「金曜日、撮影で」と言われる。 浴衣が着れる。下駄を用意しなきゃ。わたしの足は22cmで、人よりも小さいから、自分で選ばなきゃ歩けなくなっち…

今日の稽古は夏の匂いがした。二度と来ないと思っていた夏がまた巡り来て、緑が目に染みる。一つの言葉も漏らさずに、僕は君のことを描きたい。

昨日、狩野さんと夜更けまで話したことがある。 ・ なにかというと、『光の祭典』のことで、 母の買ってくれた兵庫の日本酒(黒松白鹿純米吟醸)を飲みながら、 ひたすらに、 主人公の「まこと」のこと、 相手役の「江上」のこと、 これまた相手役の「富田」…

観客は、点を線とでつなぐひと。

今しか書けないことがある。 と、思ったので、眠くてふらふらですが、筆を取ります。 今日、稽古の初日でした。 そう、ついにはじまったのです、『光の祭典』の稽古が。 ・ 稽古って何するの?って感じだと思うので、ちょっとご紹介させてください。 稽古に…

クラウドファンディング/演劇のこれからと、すべての女優と、あなたとわたしのために。

取材を受けました。 すっごく楽しい取材でした。 こんなに自分のことを抑えずに、大好きな演劇のことを話したのもはじめてだし。 ステキな写真を撮ってもらえたし。 ちなみにステキっていうのは、見た人 全員に「自分ノリノリやん!」って言われるような、自…

狩野さん出演舞台 藤一色「三角形の世界の中の」を観に行った話

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽ 劇団藤一色 第六色公演 『三角形の世界の中の』 4月21日(土)13:00 / 18:00 4月22日(日)13:00 / 18:00 4月23日(月)19:00 4月24日(火)15:00 ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽ 開場は30分前上演時間は約90分 【シアター・バビロンの流れのほとりにて】 ①南…

演劇の脚本とは化粧品でいうところの下地なのではないか

私の演劇作品は二年ほど「小説の方が向いているのではないか」と言われ続けてきたのだが、小説を書くと明確にわかる。そんなこと絶対無かろうもん。どう考えても脚本書く方がうまかっちゃん。 こんばんは、よしもとみおりです。 深夜テンションに任せ、カピ…

オーディションのチケットノルマと公演参加費3万円をやめます

1ヶ月前、オーディションの告知を出させていただきました。 stage.corich.jp この中に、 ◆参加費 チケットノルマ公演参加費 3万円チケットノルマ 25枚(スタッフは参加費なし・ノルマ10枚) という記述がありましたが、 下記に改めさせていただきます。 ◆参加…

曽祖母のお葬式で演劇をやる意味を見つけた話

「あなたが演劇をやる意味はなんですか?」と聞かれることがよくあった。 その度にどう思っていたかは、こちらの記事に書いたので読んでほしいのだけど。 ysmt30.hatenablog.com 長らく自分にとって、「演劇をやる意味」というものは存在しなかった。 演劇と…

信じる力を忘れない

私は長い間、「写実」だけが自分を担保してくれると考えていた。 私にとって写実とは、すなわち、徹底した「主観の排除」を意味した。 私は、私の「感性」を、つまり、私の「感じる」・「心」を、何一つ信用していなかった。 それは、私が小さい頃から、誰か…