演劇公演における作家のわたしの仕事が終わった／あと29日『光の祭典』

演劇公演における作家のわたしの仕事が終わった！！！！

少女都市第8回公演で、作家・演出家・プロデューサーをつとめるわたし、よしもとみおりは、自分とこう約束していた。

作家であるのは公演一ヶ月前まで、と。

まあ一日過ぎたがこんなん誤差だわ！おつかれさまんさもすもす！おれ！

今朝からなんや舞台出演に向けてデトックスか？！というようなわたしの大腸も、元気にギュンギュン言っている！

ちなみに作家期間に書いていたのは第8回公演の脚本じゃないです。脚本はもうできてるんですよ、なぜならこの公演、再々演目なので！

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(再演・伊丹版『光の祭典』より)

じゃあ何書いてたんだよって感じだと思うんですが、それはまたおいおいだよ。おいおいお知らせするよ。楽しみにしていてくださいね。

ということで頭はしっかりプロデューサーのわたしに変わり、たいへんに気分が良今日この頃、あと29日で『光の祭典』が開幕します、いかがお過ごしですか？

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「…若さで頭をブン殴られた」、よろめくように劇場を後にして抱いた第一印象は、しかしよくよく考えると妥当ではなかろう。上演時間の大半が叫び、喘ぎ、生の感情をぶつけ合う１２０分、レイプに不倫に三角関係、愛憎と承認欲求が渦を巻く、そんな題材を直截であっても（なにせ「ありのままの私を見て」なんて台詞までそのまま発せられてしまうのだから）決して野卑ではない形で成立させているのだから、鈍器よりも業物めいた構成技量の冴えを称えるべきだろう。デートレイプされてカメラを持てなくなった元・天才女子大生映画監督が（周囲の凡人たちを盛大に巻き込みながら）苦しむさまは、自分自身の作品（フィルター）中に囚われたような鏡像的な演出で、凄まじい。部屋の中央、浴槽で飼われる赤い金魚は映像作品の中では主人公の分身を務め、ときに致命的な真実を吐き捨てる。モザイク状のオブジェが有機的に移動して、シームレスに場面展開していく舞台装置も効果的だ。個人の心の問題に終始するばかりでなく、社会への目配りもしっかり効いている。何も撮れなくなった主人公が立ち直る（？）のは、◾️◾️◾️◾️(※)、という白々しくも狂騒的、散文的なきっかけである。時流に順応はしても、眼差しは冷然と、という当世の若者のスタンスか、空恐ろしささえ感じてしまう。タイトルにしても、個人のたどり着くべき理想中のふるさと、震災から復興されるべき都市、そして反面きらびやかなるオリンピックの国家的祭典、と社会・個人にまたがる多義性を含む。

引用元 (ネタバレあります)

http://open.mixi.jp/user/4550802/diary/1966842808

※注引用時に黒字を伏字を入れさせていただきました。

兵庫での再演時にいただいた感想です。

わたしはこのご感想が大好きで、何度も読み返しては、元気をいただいています。

この作品を東京で上演出来ること、それが何より嬉しいです。

『光の祭典』は、「都市の復興」と「心の復興」。一組の男女を通して、その遥かな道のりを描いた作品です。2歳の誕生日に、阪神・淡路大震災被災したわたしにとって、モニュメント的な作品でもあります。フェミニズムに興味のある方、阪神・淡路大震災の記憶を持つ方、演劇を観ることが好きな方、そして傷ついたすべての方へ、見て欲しいです。

見所満載の『光の祭典』、ぜひお越しください！

少女都市第8回公演

東京駆ける三公演第三公演

『光の祭典』

作・演出葭本未織

こまばアゴラ劇場にて

＊住所：〒153-0041 目黒区駒場1-11-13　TEL：03-3467-2743

＊京王井の頭線「駒場東大前」駅東口より徒歩3分

＊会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際には公共交通機関をご利用ください。

公演スケジュール

8月21日(水) 14:00／19:30

8月22日(木) 19:30☆