向井坂良い子まであと10日/キャスト紹介②藤丸千さん
さてさて、5月も12日ですね。『向井坂良い子と長い呪いの歌』開幕まで残り10日を切りました!
事前購入だと500円引きになる今回のチケット。ぜひお早めにゲットしてくださいね!
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キャスト紹介第2弾は、演出家・愛澤もなみ役を演じます、藤丸千さんです。
藤丸千 ふじまるせん
2015年、ソニー・ミュージックアーティスツ主催のオーディション「第4回アニストテレス」特別賞を受賞。
以降、園子温個展「ひそひそ星」、荒川チョモランマ「脱兎の見上げる、」牡丹茶房「レプリカに捧ぐ」、Live Me!・日本郵便・TokyoTokyo festival CMなど多数出演
オーディションで来てくださった女優さんです。
ソ、ソニーミュージックアーティスツ?!?!?!
そ、園子温?!?!?!
と、芸歴書を拝見して驚きつつも、
とっても綺麗な女の子だなあ
と、お顔を拝見して見惚れつつも、
それ以上に、
とっっても熱い志望動機に惹かれた女優さんです。
その文章はわたしにとってとても心に残るもので、きっとこれから自信がなくなった時に見返すだろう言葉たちです。本当に、OKが出たらここに載せたいぐらいの言葉。
オーディションの書類でまさかこんな気持ちにさせてくれる人がいるとは思ってもみませんでした。
藤丸さんの魅力はひたむきさです。
彼女の演じる役・愛澤もなみは、演出家志望の19歳。
演劇学科のある大学に入ったものの、お嬢様学校的な校風にうまく馴染めず、くすぶっています。(ここまで書いて自分の女子大生時代を思い出して胃が痛くなってきました……わたしもハイソな大学の雰囲気に馴染めないタイプの学生だったので……)(馴染めない結果、サボりまくり6年生までやった親不孝ものなので……)
エスポワールと呼ばれる学校代表にエントリーした彼女は、最終選考で主人公・向井坂良い子と出会います。(女児アニメみたい〜)
二人の出会い、通い合い、別離、そして再会が、この物語のメインストーリーとなっているのですが、初演でものすご〜〜く苦労したのは「どうすればもなみは都合の良いスパダリにならずに"人間"としていれるのか」ということです。
「スパダリ」とは、“スーパーダーリン”の略称。
整った容姿、高身長、高学歴、高収入、大人の余裕と包容力がある…… といった高スペックな攻めへの称賛の言葉。 スパダリは、高級マンションの高層階に住み、高級車に乗り、仕事もできて、女性もしくはBLの受けキャラクターを大人の余裕で包み込むという非の打ち所がない設定をもつキャラクター。
え?女の子なのに「スーパーダーリン」ってどういうこと?と思った方もいるでしょう。
説明しますと、もなみちゃんは「ひたむきにヒロインのことを信じるキャラクター」なのです。
そしてわたしにとって、誰かから「信じられること」というのは、恋よりも甘く、心地よい、特別な、スーパーダーリンな行為だからです。
閑話休題。
皆さんは、誰かからひたむきに信じられたことってありますか?
子供時代〜役者をメインでやっていた頃のわたしは、その実感をすることはほぼありませんでした。わたしはいつでも試されて、選択を間違えば否定される。そんな世界で生きていました。
時たま、誰かから信じられることがありました。だけど、それが良い影響を及ぼしたことはほとんどなく、たいていは悪影響になることばかりでした。なぜなら「信じられて」育った経験がないので、「信じられること」がまるで天変地異のように感じてしまうのです。
特に演出家から「信じられること」というのはとりわけ、わたしを不安定にさせました。わたしは演出家から信頼されるたびに空まわりし、ダメダメになってゆくタイプの役者でした。
だけど自分が演出を始めてみて、演出家ってもっと「直感」的なところで、役者を信じたりするのだなと気がつきました。
もなみちゃんは演出家です。そしてヒロインの向井坂良い子は女優。もなみちゃんは「直感」で向井坂良い子を信じます。 彼女が良い子を信じるから、この物語がスタートします。
彼女が良い子を信じることを、ストーリーのためのご都合主義にしたくないと、初演の創作中、強く思っていました。
今回、再演、そして全ページ改訂のリメイク版として『向井坂良い子と長い呪いの歌』を世に出すと決めたとき、藤丸さんのひたむきさが、もなみというキャラクターを立体に起こす鍵を握るのではないかと思いました。
「信じる」という、形をもたない、甘ったれた理想論が、なんとか現実のものとして立ち上がるために、愛澤もなみが、そして藤丸千がいます。
彼女のひたむきな姿をぜひ劇場でご覧ください。
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少女都市第7回公演
東京駆ける三公演 第2弾
『向井坂良い子と長い呪いの歌』
5/21(火) 20:00(初日!)
5/24(金) 14:00☆(追加公演!)
・・・・20:00(3ステージ目!)
5/25(土) 13:00☆(トークゲスト:ひらりさ)
・・・・18:00☆(トークゲスト:佐々木ののか)
5/26(日) 12:00☆(トークゲスト:大川枝里子)
・・・・16:00(千秋楽!)
チケット
U25 3500円
一般 4000円
☆事前購入で
U25 3000円
一般 3500円と、
500円お得になります!
●振込・当日精算
http://ticket.corich.jp/apply/99431/
●クレジット
https://engeki.jp/pass/events/detail/576
シアターグリーンBASE THEATER
(池袋駅東口より徒歩6分)
〒171-0022 豊島区南池袋2-20-4
ほか詳細
少女都市
それでは、愛を込めて。
よしもとみおり