にんげんはかんがえる葭である

よしもとみおりのブログ

恋愛

ある女(恋とはどんなものかしら)(小説・百合)

ラインを読んでいるだけでその人の声が聞こえてきたらほんものだとおもう。 今度の恋はほんものかしら、と、画面を切った。これはもちろんiPhoneの。こうしてわざわざ注釈するのは、できたばかりの恋人が、昨日テレビを買ってくれたからだ。 「これでいつで…

ごめんねモダンジャズ(寺山修司は嘘つかない)(小説・後編)

「初めて、小説を書いてみてわかったけど。小説ってこりゃ確かにモダンジャズの手法だな。寺山修司嘘つかない。」 という出だしの小説を書いた。 ◇ 目が醒めると、 「おらが街にも、イオンモールが欲しいな。」 と思っていた。 三軒茶屋は、わたしが、おらが…

ごめんねモダンジャズ(寺山修司の言うとおり)(小説・前編)

「初めて小説を書いてみて気がついたけど」 と、彼女は言った。 「寺山修司が言う通り、ありゃモダンジャズの手法だね」 そういうと彼女・橘文穂(たちばなふみほ)は抹茶ラテをすすった。 埼玉の地は寒冷だ。池袋から電車で20分。降り立った瞬間少し驚く…

バッサーニオを聞きながら(小説・舞台俳優・ガチ恋)

もしかしたら今日、憧れの人に出会っちゃうかも。と思いながら、家を出た。書を捨て、街を歩き、そして劇場へ行く。当日券が無いことは知っている。 ◇ 「あの、この劇場って、24歳以下の割引システムがあるって聞いたんですけど……」 と、受付の人に言うと…